君の手

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君の手

柔らかな風に吹かれた僕は ギターケース片手に 立ち止まった 隣を見ても君はいない わかってる 空いた右手が虚しく残る 口下手な僕を そばで支えてくれてた君 あの日とは違う毎日 僕は歩いている 出会えば別れがあるなんて そんなこと分かってたのに 離した君の手 温もりが残る 俯いても何もない 迷っても 足止めないで 空しい空が何処までも続く 君に会いたい 強がる君の手を握り締めたら いくつもの弱さ 見えてきたんだ 歩みを緩めて隣に立てば いつものように 君は笑顔をくれた いつまでも君の隣に いられると思ってたんだ 今 君の右手握るのは 僕じゃないんだろう もし この手を離したら 君は僕を忘れるの? 今日まで過ごした毎日のことを 見上げれば僕の頬に 温かい滴 流れる こんなに君が好きだったんだね 君に会いたい
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