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光がわずかに入る極めて暗い地下室。
その中心にある巨大な円の台上に立っている女性と、それを囲むようにして立っている三人の男性と一人の女性がいた。容姿は全員同じ仮面を被っているためよくわからない。
「ようやくここまで来た……」
台上にいる黒髪ロングで修道服のような服を着た女性が安堵したように口を開く。
「はい。精霊達が足止めしていてくれてスムーズにこれました」
スーツを着た黒髪でポニーテールにした華奢な男性が上を見上げる。
「そしたら精霊のためにもやることさっさと終わらせよう?」
金髪でボブショートの髪型の鎧をつけた女性は両手を腰に当てて言う。
「そうね……。二度とこんな悲劇起こらないように全て封印しなきゃ……」
修道服の女性が胸の前で手を組んだ瞬間、円の台から光が溢れる。
「やれやれ、兵器片した後にゃ戦争を沈静化させなきゃならんか……」
真紅の長いストレートの髪に黒いロングコートを着た男性が巨大なライフルを取り出す。
「兵器による被害がなくなるだけマシじゃろ……」
白髪で短髪、かなり筋骨隆々とした肉体の柔道着みたいな服装の年をとってそうな男性が自分の白い髭を撫でる。
「芹沢、久藤、小林、中西」
台上の女性が順番に四人の名前を呼ぶ。
「大丈夫です。私達には精霊の力もあります。絶対に生き抜いてみせますよ」
スーツの男の言葉に他の三人も頷く。
「では、最後の命令です! この戦争を止めなさい!」
「「聖鍵姫様の仰せのままに!」」
そして部屋は光で溢れた。
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