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桜が満開になり
春風が心地いい日
高校入学式があり、今終わった
「碧ー!」
パックのジュースを飲みながら廊下を歩いてると誰かが私を呼ぶ
「あー?」
振り返ると、大親友の友里恵が走り寄ってきた
友里恵は、ダークブラウン色でくせ毛を生かしたショートカットがよく似合う小柄で可愛い女の子
それに比べ私はマロン色のセミロングヘアの老け顔
どんなに可愛らしい髪型しても、実年齢より3つは上に見られる
普通の体型で、ペチャパイで…
良いとこ全くナシ!
あたしゃ情けないよっ
「今ね、メールあったんだけど、篠山ん家行く?」
篠山は中学の友達
違う高校に行ったの
「んー、どっちでもいい」
なんて言いながら、毎日行ってるんだよね
「そういや親は?」
「帰った」
「友里恵んとこも?」
「うん」
「とりあえず行こうか」
友里恵と自転車で篠山の家に向かう途中
「あー!」
「んあ?」
叫んだ友里恵にビックリする
「ごめん!遼太郎が仕事終わったんだって」
メールが入ったみたい
遼太郎は友里恵のダーリン♪
中学の頃はプレイボーイで有名
そして、すっごく男前で背が高い理想像の男
それを射止めるんだからすごいよ
「また?最近付き合い悪いよ」
「ほんっとゴメン」
「まぁ、いいよ☆篠山ん家には行くから、遼太郎連れて後でおいでよ」
「うん☆」
「じゃ、また後でね」
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