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「陽介君☆」
精一杯カワイイ(だろう)笑顔を作る
「早かったね」
「そー、かな?」
「今日は東中の奴らばっかだから、碧ちゃん来てくれて良かったよ」
陽介君の肩越しに見ると、同じ中学だった連中ばかり
あ、そっか
篠山が行った高校は地元高だから、同じ中学の奴らが多いんだった
「陽介君ってどこ中だったの?」
「俺、北浜だったんだ。でも、3年に転入したんだ」
「へぇ、そうだったんだ」
「お前ら、中入るぞ」
ゾロゾロと中に入る
私
座る場所ミスってるよっ
陽介君が目の前じゃ、緊張して歌えないよっ
「どうした?」
隣に座った篠山が私の顔を覗き込んだ
「へ?いや、なんにも」
「お前、陽介に惚れたろ」
「はっ?はぁ!?」
いきなりの図星に、またテンパる
「わかりやすいんだよ」
「そ、そんなに?」
まぁ、篠山にならバレてもいいや
結構イイ奴だし
「ね、絶対に言わないでよっ」
釘だけは差しておかないとねっ
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