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自室に入り、朝コンビニで買ったペットボトルの緑茶の残りを一気に飲み干した。
なんとも言えない気分だった。
からかいたいという好奇心か、美波が僕から離れていくという寂しさか、はたまた美波を思うあまりの嫉妬心か。
どれもぴったりと当てはまることはなかった。
美波は高校生だし、彼氏がいてもおかしくなかった。
今日、目にした男の子は身長が高く爽やかな印象があった。はっきり言って二人はお似合いだった。
それよりも気になったのは振り返ったときに美波がいなかったことである。
美波は昔から目がよかったし、状況からして僕に気づかないはずがなかった。
普通に考えて、無視されたのだ。こんなことは初めてだった。
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