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僕らは週に2回ほど同じようなことを繰り返していた。僕は美波の家庭教師をしている。 美波とは幼稚園からの付き合いで俗にいう幼なじみであった。 家が近いのと近所に同じ世代の子が美波しかいなかったというのもあり、小学生の頃は学校から帰るといつも美波と遊んでいた。 そして、それは中学生になっても高校生になっても不思議と変わることはなかった。 家庭教師をすることになったきっかけは 僕が地元近くにある名の知れた国立大学に合格し、 そして美波は高校1年の学年末テストでとてつもなく悲惨な点数をとったことだった。 あれから4ヶ月程が経ち、美波の中間と期末のテストの成績は平均まで立ち直った。元々頭の良い子なのだ。
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