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「風呂入って、今日はもう寝たら?明日も朝練だろう」
美波はダンス部に所属していて、学校のある日は決まって朝練があった。
「うん、じゃあ、そうしようかな」
美波は椅子から立ち上がり部屋の扉へ足を運んだ。
「下まで送る」
「うん」
僕はあまり読み進まっていない本を鞄に入れ、美波の後に続いた。
美波の部屋は2階にあり、階段を降りてリビングルームの前を過ぎると玄関があった。
僕のスニーカーと美波のローファーが並べて置いてあった。
「じゃあ、またな、美波」
僕はスニーカーを履き、美波の方を向いた。
「部活頑張れよ」
「うん、じゃあ、気をつけて」
「おやすみ」
「おやすみ」
美波は微笑みながら手を挙げた。僕もそれにこたえるように手を挙げ、外に出た。
外は暗く、星が見えていた。
そういえば、もうすぐ夏休みだ。
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