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いつ頃からだろうか。人が押し込められた地上よりも何処までも続く蒼い空に興味を持ったのは。
子供の頃、父に連れられ何度か航空祭に足を運んだことがある。
きっとその時だ。初めて要撃戦闘機F-15を見たのは。
それからというもの、ほぼ毎年いろいろな基地の航空祭へ行った。F-15だけでなく、支援戦闘機F-2、輸送ヘリCH-47、小松救難隊のUH-60…数え切れない程見た。
だがやはり子供の記憶というのは美化されやすいのだろうか。
そのお陰か解らないが今、自分は航空自衛隊にいる。
「蓬月三尉」
背後から声を掛けられる。
「何でしょうか、葵二佐」
振り向き、姿を確認して敬礼する。
葵も答礼し、解いた後に自分も解く。
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