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その全てに龍砲を構えさせると、遥か天空へ向けて砲撃を放った。
────!!
あらゆる戦力をブチ抜き、龍砲の光は天へと突き立ってゆく。
それを見たのだろう、流歌は耳元で仲間の声を聞いた。
『セイルが派手にやっているようね。龍砲5門だなんて、やり過ぎよ』
『あはははっ!! るーちゃん良かったねぇ、セイルちゃんに守ってもらえるなんてっ!』
それは冷たく機械的にすら感じてしまう声と、底抜けに明るい声。どちらも少女のものだ。
しかし流歌はそれらに応えようとしない。
態勢を立て直し、背負う《Space Sonic》を再び点火して、呟くように言った。
「咲羅先輩……すぐに向かいますから」
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