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六月三日、朝の歌声
ボクは、この4月から中学生になった。
でも、普通の人と違って、生まれた時から目が見えないんだ。
友達を作るのも苦手だから、毎日家で勉強してる。
でも、淋しくなんかないよ。
会社員のお父さんも、料理が上手なお母さんも、夜遊びが好きなお兄ちゃんも、お隣りのお姉ちゃんも……
みんなみんな、とっても優しいんだ。
第一章
六月三日、朝の歌声
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