携帯電話

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俺は、自分の周りに、自分自身に 風を、突風を意識した。 するとどうだ。 体が浮い…… 「ぅわあああああああああああ!!」 コントロールしきれなかった能力は、自分の体をふっとばし近くの木の葉っぱの中へと突っ込んだ。 「いっててて……」 ぶつかった先が木でよかった。 もしとなりで流れてる川とかコンクリートの壁とかに激突してたらやばかったかも。 あまり日常の中で能力は使わないようにしよう。 服に引っかかった枝を外し、飛び降りる。 さっき心に留めた言葉を曲げ、着地の瞬間能力を使いふわりと着地する。 制服にくっついた葉っぱを払い、時間を確認する。 「レミ、いま何時だ?」 『現在10時20分です』
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