携帯電話

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次の日である。 高校は通い始めてすでに一週間近く立っている。 通学は、もう慣れた。 しかし、俺は昨日のレミの説明と携帯を手に入れた興奮で睡眠不足。 俺は、見事に登校時間に遅刻かギリギリかの時間に目覚めた。 俺は念願の携帯をばっちり胸ポケットにしまって、高校に向かった。 その通学途中。 河原を通ることになるのだが、そこに鉄橋がある。 そこから、うちの高校のセーラー服を着た、髪の長い女性が俺の前に立ちはだかるようにふらりと姿を現した。 「どうした? お前も静陽高の生徒だろ。遅刻するぞ?」 そのまま横を通り過ぎようとしたのだが、まさに俺の目の前に立ちはだかったので足を止められてしまった。 「……おい、俺も急いでるんだが」 正直、邪魔だ。 その長い髪の毛が前にかかっていて顔はよく見えないが、これが日が暮れてからだったら心霊現象で雑誌か何かに特集されるんじゃないだろうか。
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