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「2名様でよろしいでしょうか?」
スーツを着た男性が俺達を迎えてくれた。
お店の雰囲気も静かで高級感が漂っていた。
「それでは、あちらの席にどうぞ」
舞子さんに連れられるまま俺は席に着いた。
こういう所は初めてなので俺は少し緊張していた。
「何でも食べていいわよ」
舞子さんにそう促され、恐る恐るメニュー表を開いた。
そこに記された数字を見て絶句した。
今まで飲食店では見たことのない数字がそこには並んでいた。
「まぁ、予想通りの反応だわ」
ぷっと舞子が笑うと、スーツの男性を呼んだ。
「本日のおススメコース2つお願いできる?」
「かしこまりました」
俺は運ばれてきた水を1口飲んだ。
「……舞子さんはいつもこういうところ来てるんですか?」
さっきから俺とは対照的に慣れた感じで対応している舞子さんを見て俺はそう思った。
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