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……勇平は、帰って来なかったけんども、勇平の血は、今も確かに息づいている。
そして、きっとこれからもずっと。
おらは川の中から空を見上げた。
なんとなく、そこに勇平がいるような気がして、おらは空に向かって話しかけた。
「よかったなぁ、勇平……」
おらは満ち足りた気分で、ずいぶん長いこと空を眺めていた。
……勇平が、笑ってくれた気がした。
おしまい
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