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「渚…」
「っ…」
僕の腕をつかんだまま、うつむいてしまった君の名前を呼んだ。
もっとはやく、
気付いて欲しかった。
今みたいに、真っすぐ僕を見てほしかったな。
好きだったよ。
すごく好きだったよ。
「 君は僕じゃないから、僕の気持ちなんて分からないよ。 」
そう言って
笑顔で君の手を離した。
発車のベルがなって
僕と君の間に
ドアが閉まった。
もう届かない。
触ることも出来ない。
君は状況の理解が
出来てないみたいで、ただ
立っていた。
電車が動き出す。
君が後ろに下がって小さくなる。
せめて、もう少しだけ君のことを思わせてね。
ありがとう
大好き
大好きでした.
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