運命

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周りの声が煩わしい。 「105号室の柏木さんまだ眠ったままなのね。」 この病院に努めて7年になる看護師が行った。 「もう目が覚めることはないんじゃないか。」 老医がいった。 「…っ」 秀の時間はあの時からとまったままで死んだように今日まで眠り続けている。 植物状態だった。
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