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「僕は秀と生きられて幸せだったよ。」
「………っ」
秀が温かすぎて眠くなってきてしまった。
だめ、だ。
秀がやっと目を覚ましたんだ。
これから…もっと、もっと、
力の入らない体に力をこめ秀を見つめた。
せめて
これだけは伝えないと、
「秀……愛して、る」
荒い呼吸の中、聞こえるか聞こえないか位の小さな声。
涙が流れ続ける顔に、また秀の手が触れる。
「僕も、渚を愛してるよ。
ずっとずっと…」
あぁ、恥ずかしいときに少しはにかんで笑うのは秀の癖だ。
嗚呼、秀の笑顔をやっと見れた
「好き、だ、」
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