第一章~放火魔、見参!

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哀と昴は、お互いに見合わせて叫んだ。 哀「こんなとこで、何やってるの?」 昴「仕事だよ~。」 哀「仕事って…。」 昴「これだよ~♪」 言いながら、昴は紙切れを差し出した。 『燃やすことに…賭けてます (有)放火組♪ 時給30モバコイン♪深夜2モバコインUP♪休日200モバコインUP♪ 経験不問♪事務募集中 貴方のヤル気を買います』 哀「何これっ?!」 昴「何って…放火の~仕事だって~。」 哀「放火の仕事って…おかしいと思わないの?」 哀は、声を荒げて言った。 昴「楽しければ~いいかなぁって~。」 昴は、無邪気に笑って言った。 放火がいけない事。 困る人が必ずいる事。 哀は、長々と昴を説得した。 昴は、初めは納得いかなそうな反応をしていたが、哀の繰り出すアレやコレと言った話法に、少しずつ頷き始めた。 哀「もう、放火はしちゃダメだからね?」 昴「解ったよ~大人しくする~。」 昴は約束すると、諦めた様子で去って行ったのだった。
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