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哀と昴は、お互いに見合わせて叫んだ。
哀「こんなとこで、何やってるの?」
昴「仕事だよ~。」
哀「仕事って…。」
昴「これだよ~♪」
言いながら、昴は紙切れを差し出した。
『燃やすことに…賭けてます
(有)放火組♪
時給30モバコイン♪深夜2モバコインUP♪休日200モバコインUP♪
経験不問♪事務募集中
貴方のヤル気を買います』
哀「何これっ?!」
昴「何って…放火の~仕事だって~。」
哀「放火の仕事って…おかしいと思わないの?」
哀は、声を荒げて言った。
昴「楽しければ~いいかなぁって~。」
昴は、無邪気に笑って言った。
放火がいけない事。
困る人が必ずいる事。
哀は、長々と昴を説得した。
昴は、初めは納得いかなそうな反応をしていたが、哀の繰り出すアレやコレと言った話法に、少しずつ頷き始めた。
哀「もう、放火はしちゃダメだからね?」
昴「解ったよ~大人しくする~。」
昴は約束すると、諦めた様子で去って行ったのだった。
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