第二章~差し向けられた、刺客

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哀「よし!一件落着だ!行こう!りんちゃん!」 何事もなかったように、旅立つ哀の背中を見て、りんは哀に、不思議な感情を覚えた。 りん「行こうって…。宗さんはどうするの?」 哀「宗さんは…昴ちゃんが何とかしてくれるよ♪」 哀は飄々(ひょうひょう)と言った。 りん「哀さん…もしかして、五右衛門の隠れ家に行くつもり?」 哀「そうだよ?」 りん「…。二人だけで?」 哀「他にいないじゃん…。」 りん「…。」 哀「…この地図を持って、常山宮永昌様のところへ行く?」 不安そうな表情を浮かべるりんに、哀は提案した。 りん「…ん~。あ!ねぇ、哀さん。あの書物に、仲間がいるっぽい事が、書いてあったわよね?」 りんは、思い出したように言いました。 哀「けど、その情報は、石川五右衛門の隠れ家にあるんだよ?」 りん「仲間がいなきゃ、石川五右衛門との戦いも、ままならないし…。やっぱり…無謀だよね…。」 哀とりんは、お互いに見合わせた。 手掛かりがない。 このままじゃ進めない。 「覚悟!!」 (ビュッ…) 突如として弓矢が、哀とりんの間をかすめた。
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