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哀「よし!一件落着だ!行こう!りんちゃん!」
何事もなかったように、旅立つ哀の背中を見て、りんは哀に、不思議な感情を覚えた。
りん「行こうって…。宗さんはどうするの?」
哀「宗さんは…昴ちゃんが何とかしてくれるよ♪」
哀は飄々(ひょうひょう)と言った。
りん「哀さん…もしかして、五右衛門の隠れ家に行くつもり?」
哀「そうだよ?」
りん「…。二人だけで?」
哀「他にいないじゃん…。」
りん「…。」
哀「…この地図を持って、常山宮永昌様のところへ行く?」
不安そうな表情を浮かべるりんに、哀は提案した。
りん「…ん~。あ!ねぇ、哀さん。あの書物に、仲間がいるっぽい事が、書いてあったわよね?」
りんは、思い出したように言いました。
哀「けど、その情報は、石川五右衛門の隠れ家にあるんだよ?」
りん「仲間がいなきゃ、石川五右衛門との戦いも、ままならないし…。やっぱり…無謀だよね…。」
哀とりんは、お互いに見合わせた。
手掛かりがない。
このままじゃ進めない。
「覚悟!!」
(ビュッ…)
突如として弓矢が、哀とりんの間をかすめた。
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