第二章~差し向けられた、刺客

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哀「危なッ…!」 間一髪で避けた哀は、弓矢の飛んで来た方向に、視線を移した。 りん「何なのッ?!」 「アイーン雄山!…Youに…恨みはないけれど…我が殿からの…命により…Youの首をGetしちゃうぞ!」 姿を現したのは、まだあどけなさの残る、純粋そうな少年だった。 哀「こらこらッ!アイーンじゃないッ!…君は何者だ?」 哀は、目の前の垢抜けていない少年に苛立ちながら、声を荒げた。 「No!…怒らないで~…私…何モ…悪くない…。」 りん「街中で弓矢なんて放ったら、危ないでしょう!少しは考えなさい!」 りんも、片言で喋る少年に怒鳴った。 「Sorry…ごめんなさい…私、言われただけ…。アイーン雄山の…首…取ればいい、そう、命令されただけ…。」 少年は、急に怒られたので、シュンとしながら謝って来た。 哀とりんは、何故か弱い者いじめをしている気分に、苛(さいな)まれた。 哀「命令?誰に?…てか、君は誰?」 「Captain…キャプテン…ペルー提督…私、脅された…。アイーン雄山を…倒さないと…Heroに…英雄になれない…言われた…。」 りん「ペルー?…哀さん、この子…伴天連(バテレン)なんじゃない?」
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