90人が本棚に入れています
本棚に追加
『伊藤亮。伊藤亮。職員室安部まで。』
スピーカーから流れる俺の名前、せっかく良い気で外を眺めていたのに一気に気分が削がれる。
「さっきのことじゃねぇの。」
陸がもっと気分が削がれることを言う。
さらに気分が悪くなる。
「はいはい、行ってきます。」
ゆっくり苛立ちながらも職員室に向かう。
「せ~んぱい。」
「うわっ!」
後ろから腕を掴まれ、らしくもなくビビる俺。
「先輩ビックリし過ぎです。」
声を掛けてきたのは、玲奈でクスクスと笑いながら、腕にずっとくっついてる。
「つか、離れてくれない?」
「佐奈にだったら、ずっとくっついて貰うんでしょう?」
玲奈はニコニコ笑いながら、俺から離れる。
最初のコメントを投稿しよう!