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「佐奈心配してましたよ。」 「それで?」 職員室までついて行く。と玲奈は言い、ずっと「佐奈」「佐奈」と言っている。 「佐奈が男の人の心配してるの初めて見ました。」 「へー、どうでもいい情報ありがと。」 「先輩って冷たいのか、優しいのか…。」 俺の方をチラチラ見ながら、表情を伺う。 コイツが何をしたいのか俺にはわからない。 「佐奈は鈍感だし、あんな感じですけど頑張ってください。 さっきの先輩はかっこよかったですよ。」 「あー、普段はそうでもないって言いたいのね。わかった、わかった。」 クスッと笑う。 「いじけるなんて格好悪いですよ。」 そうこうしてるうちに、職員室前。 「んじゃ。」 玲奈を教室に帰し、俺は職員室に入る。
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