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時はクリスマス。 昨日から始まった冬休み。 長期休暇があんなに好きだったのに、今、何をしているか… 「…はあ…。」 陸の家で、陸と彩の前でとてつもなく落ち込んでいた。 「…ああ、キモい…マジでキモい…死にたい…。」 陸の部屋のテーブルに突っ伏し、うなだれる。 「亮先輩…大丈夫ですよ。」 「彩もこう言ってるしさ、大丈夫だって。」 昨日、彩と陸はデート。 今日は彩に用事があって、会えなかったらしいが、俺がこの状態だから、陸が一人が心細くて彩を呼んだ。 「…死にたい。…死にたい。…殺してくれ。」 ヤケに幸せそうなテレビ番組に、俺のダメさが浮き彫りになる。
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