アンダーソン軍曹の場合

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「兵長?」 「分かってます・・・」 彼らは銃を取り、バリケードに向かった 「装甲車通るぞ!道を空けろ!」 「よし、射撃を開始しろ」 軍曹の指示にしたがって、搭載された機銃が射撃を開始する 着弾した途端、市民であった(物)はバラバラになり、ただの肉片になってしまった 機銃での射撃を開始してから30分後 「クリア」 一番先頭の隊員が親指を突き立てて後方に見せる 「了解、そっちはどうだ?」 軍曹が無線で確認をとる 「動体なし、完全にクリアです」 「よくやった、諸君任務終了だこれより帰投する」 軍曹が無線を使って撤退の指示を出す 市民だった(物)は肉片となり、完全に全滅した とはいえこちらにも死傷者や負傷者が出てしまっていた 「最悪の任務だったな・・・」 兵長はグッタリとして装甲車の中で寝そべっていた フラッシュバックするのは市民がバラバラの肉片に変えられていく一部始終 「はあ・・・」 兵長は深くタメ息をつく 「嫌な任務だったな」 そう言って軍曹は兵長の隣に座る 「嫌とかいうレベルじゃないですよ」 兵長は顔だけ軍曹に向けこう言った 「しかしあいつらなんだ?攻撃してるのにまるで避けようともせず、しかもこっちの隊員を食べていたんだぞ?」 「ゾンビ・・・」 「えっ?」 軍曹は耳を疑った 「あれはまさしくゾンビだ」 あまりに突拍子もない事を言う兵長 「まあ確かにそれと類似する点はあるが・・・ここは映画じゃないぞ?兵長?」 「じゃあ何て説明するんですか」 「兵長、今日の事は忘れよう私の奢りで飲みに行こう」 「そうですね・・・」 夕日が差し込む車内で彼はどうやって兵長を励ますかを考えるのであった
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