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5月2日俺の誕生日。そんなこの学院一素晴らしい日に転校生が来るらしい。
「なるべく女みてぇな奴がいいな……つぅか女が男の格好して来てくんねーかな」
そんな馬鹿なことを書記の田村は吐かしているがもう本当同感です!
やっぱり俺の美貌は普通の共学でこそ成り立つものだろう。
キャー!と黄色い声。
羨む男達。
それが俺を輝かせる!
だいたい今みたいに食堂に行くと「ウォォォォ!」みたいな声がすることが異常なんだ。
ちなみに転校生は副会長の篠村が迎えに行くことになった。
何故か風紀の津崎が「転校生は副会長が迎えに行くのが普通でしょぉぉぉ!頼むから篠村!篠村ぁぁっ!あ、ちなみに今日から篠村は敬語キャラな」と熱弁したからだ。
なんだその常識は。
しかし津崎にめっぽう甘い篠村は、「はぁぁっ!?なんで俺が……まぁ、別にかまわねぇけどよ、」なんてブツブツ言いながら、敬語の練習なんてしながら行ってしまった。
とりあえず篠村を上手く扱いたい時は津崎を使うのが適切だと判断することにした。
「なぁなぁなぁ、今日の夜の相手は誰にしたんだよー一宮ぁ!やっぱ橘先輩?」
「いや、俺の誕生日に皆がケーキでお祝いしてくれるらしいからな、今日はナシ」
津崎が金髪の髪をいじくり回しながら瞳を輝かせて聞く。
だいたい、風紀委員長は生徒会への抑制力の意味もあるために生徒会室に入り浸るのはあまり褒められたことじゃないのだが……小さくて子犬みたいなので許す。
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