いちわ

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鼓動が鼓膜を破るような大きな音が聞こえている。 ……動揺? 何にショックを受けたんだ。 「お兄ちゃん、きちゃない」 「悪い。で、そんなことを聞くってことは、好きな奴が?」 僕の知らないところで妹が成長している。 嬉しいような、悲しいような、寂しいような。 複雑な気持ち。 「ん~」 妹は無意味に足を組んで(だから下着が見えているし。誘ってないよな?)、考え込む。 そして妹はしれっと言った。 「そんな人、いない」 ………… 会話終了。 妹に好きな奴がいないことを知って何故かホッとした僕だった。 ~end~
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