黒いヒーローと赤いヒロイン

15/17
前へ
/57ページ
次へ
「もうこの装置は地面につくまで止まらないよ」 そうしている間にも装置は動き続け子供たちを圧迫する。 「痛いよぉ!!ごめんなさい…」 子供たちの悲鳴が聞こえてくる。 ぶちっ 何か柔らかいものが潰れる音がした。 「始まったか」 音と同時に赤い液体が足元にある排水口へと流れていった。 「いやー!!」 私は耳を塞ぎ、しゃがみこんだ。 「そんなことをしても現実は変わらない、君がこの子達を殺したことには変わりないんだよ?」
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加