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「男子かな、女子かな、」
「仲良くなれるかなぁ…」
「ドッヂ強い奴がいいなっ。俺んとこのチーム今弱過ぎんだよ、」
「それはお前のじゃんけんが弱いのが悪い。
いいだろ、来週にはチーム替えだし。」
「てか来週からサッカーにしねぇ?」
「六年が使ってるからだめだよ。」
「ちぇっ、転校生ケンカ強い奴がいいな。
したらみんなで六年ボコボコにしてやろうぜ。」
「「「「いいねぇ。」」」」
いい加減チャイムがなっても、クラスの喧騒は静まらなかった。
するとそこに少し遅れて担任の水谷先生が入ってきた。
そして横には待望の転校生がいた。
転校生は女の子だった。
夏らしい半袖のワンピースを着て、髪は肩あたりで切りそろえられている。
恥ずかしいのか顔を伏せている。そのせいでよく顔がみれない。
「はい、みんな静かにせきにつけー。
新しい友達を紹介出来ないだろう。」
水谷がそういうとクラスメート達は一気にみな席についた。
けれど未だ騒がしい空気は続いていた。
既に拍手なんかしている奴もいる。
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