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そのせいか転校生の女の子は顔を赤くして(そう見えただけ。実際表情はまったくみえない。)
よりいっそう顔を俯かせてしまった。
「さて、なんか知らないけど、みんなはなんか知ってるみたいだからあんまり回りくどい話はしないけど…
みんなのクラスに新しいお友達が来ました。
名前は~…えっと、自分で言った方がいいな。
大丈夫か?言えるか?」
水谷がそう聞くと、女の子はうつむきながらもコクっと小さく頷いた。
すると水谷は満足そうな顔をして、再度クラス全体に顔を向けた。
「よぉし、それでは今から新しいお友達からの自己紹介です。みんな静かに聞けよー。
あとこの後にはお前らにも自己紹介してもらうからな。」
そう言って水谷は横にズレて、教卓の中心を転校生にゆずった。
転校生は一瞬戸惑いながらも、ゆっくり教卓の方に進んでいった。
「あ、あの…っ」
そして転校生はやっとの事、みんなの前で顔をあげた。
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