ー突然にー

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稜一は、美津子(姉、長女)の一人息子。 姉さんは紗枝(次女)と違って温厚で気立てが良く、人懐っこい。 生まれてすぐに稜一をここにも連れてきた。 私はまだ二十歳だった。 あの時、赤ちゃんになんて興味は全くなかった。 今もだけど… 姉さんは、やっと少し話ができるようになった稜一をよくここに預けて出かけた。 そのたび、私は稜一のいい玩具になっていた。 稜一が来るたび、部屋に篭る私とは裏腹に母は嬉しそうに稜一と過ごした。 孫だからかわいいのか!
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