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ナツカはよくしつけられた子で、紗枝の子供だと実感する。挨拶はしっかり出来るし、礼儀も正しい。小学2年にしては少し大人びている。それでも屈託のない笑顔を見せる時、やっぱり子供なんだと実感する。
『おばちゃんも食べる?』
自然とナツカに目線が向いていた。それをわらび餅が欲しい目線だと勘違いをしたナツカが話し掛けてきた。
『おばちゃん?』
私が少しムッとして聞き返す。
『だって名前知らないから…』
『涼子、り・ょ・う・こ』
『涼子?』
『そう、涼子さん』
『うん!涼子さん』
混じり気のない笑顔で元気よく私の名前を呼ぶ。
やっぱりかわいいかも…
私も釣られて笑った。
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