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「ここ、どこだ?」
目が覚めた時、目に映ったのは、知らない天井───ではなく青空だった。
どうやら気絶している間に、昼になってしまったようだ。
「もしかして俺、死んだのか?」
頬をつねってみる。
「普通に痛い・・・」
どうやら夢という可能性はないらしい。
「とりあえず、人を探そう。」
そんな事を考えていると、空中にふよふよ浮いている黒くて丸い何かが自分の上を通り過ぎていった。
「何だあれ?」
少し気になったので後をつけていく。
その黒くて丸い何かは目の前にある木に気付いていないのか、進む方向を変えずに木にぶつかった。
すると黒くて丸い何かは消え、かわりに小さい女の子がゆっくりと木の下に落ちていった。
すぐに女の子に駆け寄り、声をかける。
「お~い大丈夫かぁ?」
?【大丈夫だ、問題ない。】
何故か頭の中に誰かの声が流れた。
「う~ん、大丈夫」
少女は額をさすりながら答えた。
「そっか、俺の名前は東雲 霧夜。君は?」
「ルーミアだよ」
「よろしくな。」
まずは挨拶が基本だよな。
「それより霧夜。」
「ん?何?」
「食べてもいい?」
ん?ちょっと待て
「何を?」
ルーミアが俺を指差す。
「・・・え?」
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