見えるけど見えない

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キーンコーンカーンコーン………。 「やっと終わったか…」 思わずつぶやいてしまった。でもようやく昼休みだな。俺はいつも昼休みは人が来ない校舎の裏で1人で弁当を食べて1人で過ごしている。 誰にも干渉されない時間が好きだからだ。 「いや~落ち着くな」 一人言が多いのもいつもの癖だ。俺は少し変わってるのかも知れない。 「さあて、弁当でも食べるか」 弁当の袋を開けようとすると不意に人の声が聞こえる。段々と声が大きくなってくる。こっちに来ているようだ。 「誰だよ…面倒だな」 俺は急いでそこから離れて停まっているトラックの陰に隠れる。すると声の主達が現れる。ん?あいつは…。 「よし…ここなら誰もいないな…?」 間違いない。 卓哉だ。 他に生徒が2人いる。見たことないやつだ。 一体何をするつもりだ…?
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