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「まだ来てないみたいだな…」
寝癖で後ろ髪が少し跳ねてるやつがおどおどしながら言う。よし、こいつはネグセと呼ぶことにしよう。
「卓哉…今ならまだ間に合うんじゃないか?やっぱりやめないか?」
今度は眼鏡をかけた七三分けのやつがぼそぼそと喋っている。少し距離があるから聞こえづらいな。こいつはメガネで決まりだな。
「何言ってんだ。まだそんな事言ってたのか?俺達はただこれを渡すだけだ、簡単なことじゃないか」
そういって卓哉は懐から白い粉が入った袋を取り出す。
「あれって……やばい粉だよな…。犯罪の香りがする、卓哉ってあんなやつだったのか…」
あの3人に聞こえないように小声で独り言を言う俺。何かサスペンスみたいだ。しかし卓哉があんなやばい事をしてたなんて……。
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