最期の時間

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「人が心配してるのに、ふざけるし。 笑い方おかしいし。 誰にでも優しいし。 引きずらなくていいこと引きずるし。 ねえ、ナオ。 私がナオを看取ってあげるよ。 最期まで。 悪魔が迎えに来るまで、一緒にいてあげる」 「えっ?」 「ナオと手を繋ぐときは、私が隣にいて、毎日握り返してあげるから。 だから、傍にいればいいよ。 寂しくならないでしょ?」 また笑った。嬉しいんだってわかった。 「なんか、プロポーズされたみたいだね。俺」 「あっ。本当だ」 そう言われて、言った自分が恥ずかしくなる。
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