最期の時間

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私は、求め過ぎていた。真実とか、信じるとか、〝確か〟なものしか受け入れられなかった。 だけど、いつかはなくなるものに〝確か〟なんてあるのだろうか。 彼の傷さえも認められずに、〝確か〟だけを見つめていたのではないだろうか。 そんな私が〝確か〟なんか求めてどうするんだろ。 何も受け止められないくせに、綺麗なものが欲しかったくせに。 傷付くこともない、〝確か〟な気持ちだけが欲しかった。 だけど、傷付いても一緒にいける絆もあるのだと思う。 例えば、お富士さんが、旦那さんを思うように。 傷付いてもいいから、一緒にいたいと思えるのかな。 私は、全てを、全てを、容認して愛すことが出来るのだろうか。
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