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「えっ? ナ……廣田さんがですか?」
「あ、はい。そこで蹲って苦しそうだったんで。僕が救急車呼んだんですけど」
目の前が真っ暗になった。
「えっと、それから。具合は、どうなったんですか?」
「さあ。ご家族の方が来たんで、俺はすぐに帰りました。だから、分からないです。けど、なんの音沙汰もないんで、たぶん、入院とかしてるんじゃないですかね」
「病院……ってどこか、分かりますか?」
声が震えるのは、恐いからだ。
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