4296人が本棚に入れています
本棚に追加
病棟の廊下を歩いて行く。
ガラガラと点滴を押し歩いてる患者さんとすれ違った。
大丈夫。ここの病棟には、歩いたりできる人がいるんだ。
そう言いきかせた。
しばらくして、〝廣田尚憲〟という彼の名前を見つけた。
今、どんな状態なんだろう。また、悪い予感が頭をかすめる。
棺の中に居た、春矢の顔を思い出してしまったから。
もう、居なくならないでよ。
まだ、こっちに居てよって。
今、強く、願った。
最初のコメントを投稿しよう!