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「ナオ。どこが悪いの？」
「んっ？」
「さっき、ナオの家に行ったの。
電話しても繋がらなかったし。
心配で。
そしたら、隣の家の人が運ばれたって言ってたから」
「あー。いやーねー」
急に口ごもり始めた。
「うん？」
「気管支喘息」
「喘息？ あれ、完治したんじゃないの？」
「再発したよ。しかも、救急車に乗るなんてねー。
なんか、すごい大ごとな感じでね。
結構、気をつけてたはずなのにな」
ハハハと残念そうに、乾いた笑いを零した。
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