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「のーせんきゅー!」
お世辞なのかなんなのかわかんないけど、とにかく!
こんなところジョンをギラギラした目で見つめてたお局様と取り巻きに見つかったら殺される!
「貴女のような女性は初めてです」
「いや、会話噛み合ってないから!」
そこに鳴り響いたのは、17:30を報せる近場の公園の鐘。
ウチの会社の三大不思議の一つ、『鐘が鳴るころお局おらず』が発動する時間だった。
なんとか会社の正面玄関から移動したかったけれど、まったく空気を読まないスバラシー男。
「あらジョンさん!」
そこに響き渡る悪魔のお声。
春は別れと出会いの季節。
桜は別れと出会いの花。
私は平穏に別れを告げ、怒濤の毎日にこんにちはを告げたのだった。
Fin.
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