携帯電話

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「ばあちゃーん!ばあちゃあーん!……佐々木ミツさあーん!」 大きい声で呼びながら歩いとると、すーぐ林さんの家まで来てまった。 林さんの家と自分の足の位置を見比べて、境目ギリギリのところでもう一回ばあちゃんの名前を呼んでみる。 「あらあら孝志くん。こんにちはー」 何でかわからんけど林さんを召喚した。 「佐々木ミツさんならおじいちゃんのお墓に行くって言ってましたよー」 召喚やなかった。 林さんは村人A。情報くれたし。 「ありがとう」 「どういたしまして」 ぼくはかーさんに繋がるボタンを押してお墓に行くと伝えると、林さん家の境目を両足でジャンプして越えた。
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