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それから約半年後―
長男の楓が1歳になる頃。
晃くんはホストを辞め――経営していた店を閉め、サラリーマンになった。
毎朝7時には家を出て、遅くても19時には帰宅した。
肉体労働はお酒でやられた体にはかなりきつかっただろう…
それでも
【家を買う】
という目標に向かって頑張っていた。
潤にはあれからすぐに、晃くんとやり直すことを話した。
「―そっか。もう二度と泣きついてくんじゃねーぞ?俺のプロポーズ、断ったこと後悔しないように幸せになれよ」
そう優しく笑ってくれた。
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