41/41
731人が本棚に入れています
本棚に追加
/323ページ
桐乃はずっと寄りかかったまま、家に着くまで起きなかった。 「今日はありがとね!」 「全然いいよ!また遊びに行こうね!」 「うん!じゃあまたね!」 「京介もじゃあな!」 「おう!」 あやせと加奈子が帰って行った。 「はぁ…」 「なんだよ、ため息なんかついて」 「いや…」 二人が帰って寂しくなったのか? こいつ、案外寂しがり屋だからな。 「なんで兄妹なんだろ…」 「はぁ?なんだよそれ?」 「……何でもない」 どこか切なそうな雰囲気の桐乃。 俺はそれがすごく気になった。 結局、桐乃の意味深な発言は、夏休み中には理解できなかった。 夏休みが終わり、まためんどくさい日々が始まるのだった。
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!