記憶~その1~

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放課後、クラス委員長になった明石鈴とクラス副委員長になった俺は先生に任された仕事をしていた。 教室には俺たち2人しかいない。 入学して2日、いきなり放課後の教室に2人きりにされたら困るとゆうか緊張しません? 仕事というのはクラス名簿の作成だった。 明石が書いてくれているので俺は暇だ……。 頬杖をつきながら明石を眺めていた。 「はぁ」 思わず溜め息。 「どうしたの?溜め息なんかついて、幸せが逃げちゃうよ?」 透き通るような声と無邪気な笑顔で彼女はそういった。 _
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