記憶~その1~

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記憶~その1~

俺が楽しくも疲れる毎日の説明をするならばまずは入学式のあの日まで逆戻ることになる。 あれからもう1年たったんだな。 入学式当日━━━ 中学校を卒業し、都内の某高校に入学が決まっていた俺は高校という新たな生活にワクワクしていた。 しかも親は海外へ勤めているため、高校に入ってからは独り暮らしだ。 高校生にとってこんな嬉しい環境はないかもしれない。 そう思っていた。 俺は入学式をダルさMAXで過ごした。 なんで祝辞とかって無駄に長いんだろう? 誰も聞いてないのにね。 入学式が終わりHRが始まる、俺はAからEまであるクラスのうちA組だ。 自己紹介だそうだ、俺の名字は明石(あかし)、よって名簿も1番だ。 「明石壮汰(あかしそうた)です。これからよろしく」 なーんて、適当に済ませる。 男子の自己紹介が終わり女子がそれに続く。 _
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