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寒い夜だった。11月だから夜は結構冷えるわけで。
近くのコンビニに行くだけだ。健康サンダルに、ジャージの定番スタイル。
俺の部屋は4階建てマンションの一番上の端っこの部屋だ。実際、コンビニに行くのもだるいんだが。
マンションの外に出たら少し歩けば、目的地には着く……はずだった。
しかし、何か雰囲気が違った。元々夜は暗いし人通りも少ない場所だったが、それとは違う、何か生きてる心地のしない感覚があるのだ。
違和感を感じたまま歩を進めようと、コンビニに目を向けた。
人がいる。
それは別に不思議じゃない。しかし、明らかに俺を見て仁王立ちしている。
その人物との距離が30メートルぐらいの時、俺はそれが誰かがわかったのだ。
俺の足は完全に止まった。
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