Mission1:自分の部屋へ辿り着け

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 心臓が止まるかと思った。内臓が飛び出るかと思った。顎が外れるかと思った。 原田さんが何故ここに?ってか、なんで悪口知ってんだよ。 「新人がいい度胸してるよね~。仕事だるいんでしょ?今のプロジェクト……あ、俺がちんたらしてるもんね?」 開いた口が塞がらないとはこの事だ。俺のさっき愚痴ってたことを、原田さんは全て知っていた。 「何か言えよ!!仕事辞めんなら、さっさと辞めろよ!!ってか……」 暗い夜道に叫ぶ声が響き渡る。そして、俺に真の恐怖が襲いかかる。 「辞めるより死んだ方がましだよね~!!!」 ま、まじかよ!!!? 懐から取り出したのは、紛れもない。 包丁。 嘘だろ……嘘だ…… 「殺しますね~」 ろぉぉぉあぁぁぁ!!! 満面の笑みでこっちに走ってくる原田さん。勿論手には包丁。 俺は抜けそうな腰に踏ん張りを利かせ、一目散に逃げる。 「逃げんなよ!!」 笑顔の中にはっきりと怒が見える。 『緊急ミッション。緊急ミッション』 その時、誰かの声が聞こえた。
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