Mission1:自分の部屋へ辿り着け

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「まぁぁぁてぇぇぇ!!!」 時が再び進み出した。後ろから包丁を手に原田さんが迫ってくる。 逃げる体勢で、時が止まったのだ。俺も勢いのまま走り出す。 夢でも現実でも、死ぬのは御免だ。 「逃げんなよぉぉ!!この野郎!」 俺は走った。マジで走った。この走りなら世界陸上でれんじゃねぇかってぐらいマジだった。 ハァ……ハァ……こんなに俺のマンション遠かったか? 100mぐらい走って、限界がきた。後ろを向くと、原田さんとの距離はかなり着いていた。 ハァ……ハァ……馬鹿にすんじゃねぇよ……中年に足で負ける程、俺は劣ってねぇわ。 俺は足を止め、一息入れようとした。 『おいおい、ダメ男くん。私の話を聞いていなかったのかな?』 また、あの声が頭の中に響いた。
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