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は?
頭の中で声がした瞬間、立っている場所が下がっていっているのに気付いた。
はぁぁぁぁ!?待て待て待て待て!
俺は慌てて違う地面につかまった。まさに崖っぷち、あの有名栄養ドリンクの決め台詞を叫ぶが如く俺は腕に力を入れた。
ぬぉぉあぁおりぁぁぁぁっっ!!!
両手が辛うじて地面の端を掴んでいた。宙吊りの俺。下を見れば底無しの奈落。自然と足はバタバタもがいていた。
ハァハァハァハァハァ……
なんとか、生きてます。また、地面に立つことできました。ただ、俺のお気にのサンダルの犠牲を代償にして。
しかし、俺にサンダルの死を悲しんでいる時は無い。いまいる地面も既に落下の途中だったのだ。
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