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冗談じゃねぇっての!
スタミナは確実にきれていた。気力が俺を動かしている。
落下はしているが、先程のよりも、段差は無いものの自分の背ぐらいはある壁を連続で乗り越えなければならない。
ハァ……ヒィィ……
限界です。マジで。腕の力で上半身を持ち上げ、胸をぺったり地面に置いたら、後は足を軽く持ってくるの繰り返し。
格好悪い。無様。当たり前だっての。俺はターミネーターでもランボーでもない。一般人の古原ですから。
ただ、1つ良いこともあった。地面が落ちていっているおかげ?で、原田さんの恐怖は消えていたのだ。
遠い……俺の部屋……遠い……ん?……あ、み、見えた!
何個目の地面を越えてきただろうか。漸く、マンションの扉が見えた。地面の落下も止まり、俺は扉に向かい最後のダッシュを決めた。
これで、終いだぁ!!!
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